NTR(寝取られ)とは、恋人や夫婦などパートナーを、性行為により虜にし奪うこと。
またはそれに性的興奮を覚える性癖のこと。
恋人や夫婦でなくても、仲の良い幼馴染や、兄弟姉妹、片思いの相手などでも、寝取られのジャンルとして語られることもある。
(兄弟姉妹と書いたのは、女性主観の場合や同性愛のジャンルに置いても同様の性癖があるため)
寝取られの細分化
寝取られと言っても、実はその好みや度合いは多様化しており、全ての寝取られ性癖の者がわかり合えるわけではない。
- あえて自分の意志でパートナーを差し出す、またはそう仕向けるパターン(寝取らせ)
- 寝取られたパートナーがぞんざいに扱われ、性処理の道具として堕ちてしまうパターン
- 寝取られたパートナーが心まで奪われ、寝取り相手と幸せに暮らす(その際、主人公を侮蔑する、もしくは完全に忘却するなど、そこでもパターンは分かれる)
- コミカルな感じであまり憂鬱にならないパターン
など人によってフェチズムを感じるポイントは異なり、「寝取らせ」には興奮しないものや「女性が性処理の道具のように扱われ堕ちていく様」に嫌悪感を抱く者。などなど色々な者がいるので、配慮は必要。
寝取られ性癖とは、どういう感情なのか
これに関しては異論もあると思うが、筆者は以下の感情に起因する一種のマゾヒズムだと考える。
- 屈辱感
- 嫉妬心
- 被虐感(自分の大切な人を汚される)
- 劣等感(寝取り側の相手の方がパートナーを性的に満足させられる、魅力がある)
これらの感情が複合的に刺激されることで、読み手は性的興奮を覚える。
作品によって刺激されるポイントの差異はあるが、主にこの要素が大きいと考えられる。
例外として、「寝取らせ」を行う者の中には、優越感や加虐感を得る行為として捉える者もいる。
(この場合はサディズム的な一面を持っている)
例1) パートナーを他人に抱かせ、夢中になる相手(寝取り側)を見て、それをいつでも抱ける自分に優越感を感じる
例2) パートナーを他人に抱かせ、パートナーが羞恥心や背徳感に苛まれる様子に興奮する(加虐感)
などの場合は寝取らせというより単に「貸し出し」であり、もはや寝取られのジャンルとはみなされない可能性が高い。
寝取りの意味でも使われる
アルファベットの「NTR」を使う場合、「寝取られ」ではなく逆視点の「寝取り」の意味で使われることもあるので注意。